女神様の絵本箱

「涼宮ハルヒの憂鬱」の二次創作小説ブログです♪ 基本甘々ハルキョンキョンハルメインです(^▽^)/ 先ずはSSリストよりどうぞなのです

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

そして、夢見る少女は大人の階段を昇る……⑫(大人キョン君視点)

そして、夢見る少女は大人の階段を昇る……


・粗筋:そして、物語はハッピーエンドを迎えるのですっ。

*****


「続きを読む」からは ……

 大人キョン君視点⑫:
【……そう、全てはお前の奇天烈自己紹介から始まったのさ
  (……そう、全てはお前の奇天烈自己紹介から始まったのさ:後編)】


……になりまーす(^▽^)/


*****

 さて。

 俺とハルヒを中心としたこの物語も漸く終焉を迎えようとしているらしい。
 それを俺がどの様に感じてるのか自分でも良く判らない。正直色々あったとは思う。だが、
「終わり良ければ全て良し」
と言う先人が残した格言は将に至言であると実感していたのも事実だ。
「古泉や長門や朝比奈さんとも出会えたし、何よりもハルヒと知り合い、気が付けば本当の意味で運命共同体だしな」
 実の所、そんな独り言を呟いちまう程度には満足していた俺なのだが、あー、まぁ、何だ、これがマジで最後だしな、ちょろちょろと近況報告をしてからエンディングを迎えたいと思う。

*****

 コハルタイムトラブル事件が解決した次の日、ハルヒとキョン太も無事に帰宅、それに伴い俺達家族はあっさりと平々凡々な日常生活を取り戻していた。
 そんな中コハルとキョン太は相も変わらず仲良し姉弟で元気一杯に遊び回っている。
 だが、コハルはこの事件で何か感じ入る事があったのだろう、以前にも増してお姉さんお姉さんするようになった。それを象徴するかの如くキョン太に対し人生の先輩的アドバイスをしてたりするのだが、以下がその際の台詞である。
「イイ事、キョン太? 人はね、いきなり会えなくなっちゃうかもしれないの。だからね、一杯遊んで仲良くして、たっくさん思い出作らないといけないんだからね!!」
 そのコハルらしい言い草は兎も角、その内容に内心頷きつつも俺は特段コメントする事無く、「公園で砂遊びをして来る!!」と手を繋いで玄関から飛び出して行った2人を笑顔で見送ったのである。
 子供って奴は放っておいても自然と大人に為っていくんだな……と感慨深げにな。

*****

 実はそのお姉ちゃん大好きっ子キョン太君も旅行先で某かの体験をしたらしい、
「パパ、ぼくね、いきものさんたちにやさしくする事にしたの。ママともやくそくしたから、パパともやくそくしたい!!」
と数日振りに顔を合わせた途端、俺に抱き付きつつ満面の笑顔で指きり拳万を催促。俺が素直にそれに応じつつ理由を尋ねると、
「ぼくね、わがままいって、お花をからしちゃったの……ママがかなしそうな顔しててね、だからママとやくそくしたんだ」
と鼻息荒く説明されたんだが、正直に言えば理解出来たとは言い難い。だが、何と言うか、キョン太の雰囲気から察するに本人にとって重要な事らしいし、そして、それを如何な父親とは言え「幼い」と言う理由で否定する事は俺には出来ない。
 人には決して譲れないインナースペースがある。それを何人たりとも土足で犯しては為らない。
それがSOS団雑用業務を通して魂に刻み込まれた人生訓であるのだから。
それを胸に俺はキョン太を抱き上げその顔を覗きこむ。
「そうか、キョン太は優しいな……じゃあパパとも約束しような?」
と言いながら俺は再びキョン太に向けて小指を突き出した。「うん、ぼく、ぜったいにまもるからね」と指切りしながら返事をするキョン太の誇らしげな事!! 
 それは俺が初めて目の当たりにしたキョン太の男らしい顔付きだった。

*****

 そして、我が愛妻ハルヒ。
 ハルヒはハルヒで同窓会をこれでもかと楽しんできたらしく、そこで何があったのか最初から最後まで順々に熱く語ってくれたのだが、うーん、同窓会が始まるや否やキョン太が女性陣の心を鷲掴みにし終始アイドル的扱いを受けチヤホヤされたと言う件で、
「つくづく……やっぱりこの子はキョンの血を引いてるわね!!って実感しちゃったわよ」
と半ば呆れ顔だったのは一体全体何故だろう?

 それはさて置き。

 同窓会でのあれやこれやを語り終わったハルヒから、
「で、あたしの話はこんなところよ? そっちは何か無いの? 皆元気にしてた?」
と団長様不在のSOS団集会に関する報告を求められた俺は一瞬口篭り、だが、表面的には平然と答えを返していた。ぶっちゃけ俺の口からは真実を語る訳にもいかず、
「皆元気で変わりは無かったぞ」
「マジで何時ものと同じだった」
と告げるしか出来ないのはマジ心苦しい限りなのだが、ハルヒさんは何を思いついたのか、リビングで大人しく絵本を読んでいた長女に対し、行き成り「ホントに何も無かったの?」と尋ねてくれて俺は内心大慌て。
 今までこの手の流れでハルヒが俺以外の人間に再確認した事等なかったし、それ以前にだ、下手に口止めしたとしても、いや、したが故に墓穴を掘りそうだと考え、コハルに対しアクションを起こさなかったのが裏目に出たか……と思うとマジ冷や汗ものであった。
 だが、そんな父の動揺を知ってか知らずか、ハルヒに呼び掛けられたコハルは絵本を傍らに置き母の元までスッタカスッタカ、そして、勢い良く抱き付きながら元気一杯に答えてくれる。

「うん!! でも、めっちゃ面白かったよ!! ……あっ、そーだ、ママ?」
「何かしら?」
「コハル、仲のイイ人にカチューシャあげたの!! その人ね、遠くに行っちゃうから、お別れだから、コハルの事覚えてて欲しいから、だから……あげたのっ」
「……そう。そうなの……偉いわね、コハル」

 その時、コハルの話を疑う事無く受け入れたハルヒが浮かべた菩薩の様に優しげな眼差しを俺は生涯忘れない。その口から告げられた「うん、有難うね、コハル」と言う感謝の念溢れる台詞と共に。

*****

 そして、その日の夜の事である。
 何時もなら「まだ眠くない!!」「起きてるっ」と限界まで駄々を捏ね続ける子供達が珍しく率先して寝室へと直行し、お陰で寝かし付け作業を免除された俺達は気力体力を温存したまま、リビングのソファに腰掛けゆったりと寛いでいた。
「今日は素直だったな、2人とも」
「あの子達もどんどん大人になっていくのよ、何だか感慨深いわ」
「そうか……そうだな」
「コハル何て一気にお姉さんになったみたいだし、キョン太は芯がしっかりしてきたし」
「あぁ……本当だな」
 俺の小さな呟きを最後に子供の成長を喜ぶ夫婦の会話は途切れ、代わりに心地良い沈黙が舞い降りた……と思ったら、ハルヒが勢い良く此方を振り向きつつ「ねぇ、キョン?」と妙に弾んだ声を出した。
「ん? どうした、ハルヒ?」
「今からお酒呑まない? まだこんな時間だし、今日は……何だか嬉しくて呑みたい気分なの、あたし」
 「へぇ、珍しいな」と返しつつも、上機嫌ハルヒの要望をどうして俺が断れようか? それにだ、久しぶりだしな、こんな時間に夫婦水入らずなのは……だから大歓迎って奴さ。
 と言う訳で、軽めのカクテルなんぞを嗜みつつ、あれやこれやと語り合っている内に、俺は兎も角、アルコールに強い訳ではないハルヒは仄かにほろ酔い加減となっていた。ソファに並んで座っていた妻は頭を俺の肩にコテンと乗せ、「ふう……」と溜息を一回。
「どうした、ハルヒ? 酔ったか? 水を持って来ようか?」
 ほんのり桜色に目元を染めたハルヒに声を掛け立ち上がろうとしたのだが、目を瞑ったままゆっくりと首を振りつつ、
「ううん、大丈夫……もう少しだけ、こうしてて」
と静かに懇願する妻の様子に俺は表現し辛い違和感を覚えた。何と言うか……心の底から満足している様な納得している様なそんな雰囲気である。だが、その理由を俺が問い掛ける前にハルヒはポツリと漏らす。

「あたし、すっごく幸せ……」

 その呟きには万感の想いが篭められている様に感じられ、咄嗟に俺は返事が出来なかった。そして、アルコールの成果であろうか……ハルヒは俺の反応を気にする事無く表面上淡々と、だが、実の所、感情豊かにその心境を語っていく。

 自分を理解し正面から向き合ってくれる夫が大好きだと。
 優しくて活発な娘が大好きだと。
 素直で頑張り屋な息子が大好きだと。
 頼りになるSOS団の友人達が大好きだと。
 今まで出会った人達が大好きだと。
 皆が大好きだと。
 世界に存在する全て……全部が全部大好きだと。

「…………」
 俺は無言でハルヒの独白に聞き入っていた。
 何と為れば、それは数日前に古泉が語っていた内容を裏付けるものだったからなんだが、いやいや、それよりも……元から色んな意味でハルヒは前向きだったとは思うが、これ程まで慈愛的精神を素直に表現するキャラだっただろうか?
 そんな俺の疑問も知らずにハルヒは言葉を続ける。 
「ふふふ、ホント、何でアノ頃はあんなに不平不満ばかり感じてたのかしら? あんなに焦ってたのかしら?」
「ハルヒ……」
「幸せの青い鳥……か。幸せは身近なところにあるって、ホントよね」
 そこでハルヒはパチリと目を開け至近距離から俺の目を覗き込む。キラキラ光り輝く大きな瞳、その純真な美しさに俺は魅了された。疾うの昔に夫婦の契りを交わしている事も忘れて、ハルヒの類稀な美貌に俺ドギマギ。そんな俺を慈愛に満ちた視線で見詰めながら、ハルヒは感情を込めて言葉を紡いでいく。
「出会えて良かった、ホントに良かったわ」
「そ、そうか」
 「……うん、有難う」と可愛らしく囁いたかと思うと、しかし、次の瞬間、ハルヒの口元に浮かんだのは期待に満ち満ちた悪戯っ子的微笑で、それは———昔懐かしいどころか、数日前に別れたばかりである———高校時代のハイテンションSOS団団長様を髣髴とさせるものであった。
「でね、キョン?」
「……な、何だ、一体?」
「あはっ、実はあたしもすっっっかり忘れてたんだけど……さっきさ、コハルと遣り取りしててね、うん、思い出したのよね」
「??? 済まん、何を思い出したって?」
 話の展開の速さに付いていけず思わず素で返した俺を、何やら期待に満ちた視線で射抜きながらハルヒさんは一言。

「ふふっ、あの時の約束、勿論、覚えているわよね?」

*****

「…………」

 済まんが、話を進める前に少々確認させて頂きたい……。
 世の男性諸君もきっと身に覚えがある事だろう。
 身近な女性から「約束覚えてる?」と行き成り問われ動揺した事が。
 その「忘れたとは言わさないわよ?」と言わんばかりの笑顔に恐れ戦いた事が。
 「一体全体、どんな約束だ?」と必死に記憶を引っくり返した事が。

 今の俺が将にそれだった。

 そして、その瞬間に思い浮かべた「約束」ってのが、数日前に別れた高校時代ハルヒとのそれだってんだから、あっはっは、俺がどれだけ焦ったか察してくれ。
「や、約束? あー、その、一体、どの、約束……かなぁ?」
 滝の様な冷や汗を掻き掻きどうにか呟き返した俺なんだが、ハルヒさんは「もう」と可愛らしく頬を膨らませて言い放つ。
「忘れちゃったの? それとも違っ……ううん、そんな訳無いわよね? ……いいわ、思い出させてあげるんだからね!!」
 往年の団長様モードを思い出したのかと思わせるハイテンションで俺をズビシッと指差し、呆気に取られている夫を尻目に、テッテケと足取りも軽くハルヒさんはリビングから出て行っちまったのだが、その後姿を目で追いつつ必死に記憶を掘り起こし、此処最近で愛妻と交わした約束とやらを思い出すべく孤軍奮闘した結果……残念な事に全く思い当たる節が無いでやんの。

 やばいな……。
 折角、ハルヒが滅茶苦茶上機嫌でこれ以上無い位に夫婦円満平和平穏だってのに、ここで下手を打ちゃ、米ソ冷戦時代の如くギスギスとした有り難くない雰囲気になっちまうじゃないか!? 

 それだけは避けたいと切に願う俺なのだが、だからと言って———如何せん一般的な夫婦間の問題だしな———困った時の長門さんやら何やらと言ったお手軽SOS団コマンドを使えないのは自明の理であった。
「約束……やくそく……うーん、何だったかなぁ?」
 1人苦悩し頭を捻っている俺を余所に、ハルヒは上機嫌のまま鼻歌交じりにリビングへと帰還を果たし、何やらその手には見覚えのあるシックな色合いのスクエアジュエリーケースが握られている。
 怪訝そうな俺の視線を物ともせずニコニコハルヒはソファにストンと身軽に腰掛け、その直後、我慢出来ずに俺確認。
「何だ、それ? 何を持ってきたんだ? ……気のせいか? 見覚えが有る気がするんだが?」
「へぇ、キョンってば、これは覚えてるのね」
と嬉しそうに相槌を打ったハルヒはその直後に得々と説明を始め、それを受けて俺も漸く思い出す。
 あれは……大学入学後に始まった同棲生活の初日だっただろうか? 引越しの荷解きの最中、ハルヒから、
「これ、すっごく大切な物が入ってるから、絶対に中、見ちゃダメよ?」
「幾らキョンでも、勝手に見たらマジで許さないんだからね!!」
と幾度も念を押された宝箱であった。
 当然の事ながら俺はその中を見た事は勿論、触れた事すらないのだが、しかし、そのジュエリーケースがこの場このタイミングで出てくる意味が皆目判らん。
「……で、ハルヒにとって大切な宝物が、その、あー、約束とやらに関係有るのか?」
 先程から感じている困惑がより深く巨大化したのを自覚しつつ、そう尋ねるとハルヒはニコニコと笑いながら、
「今から見せてあげるわね?」
と膝の上に乗せたそれをゆっくりと空けていく。
 まるでパンドラの箱だな……とぼんやり考えつつも興味を引かれた俺は固唾を呑んでその様子を眺め、そして、箱を開き切ったハルヒは———とても懐かしそうな表情を浮かべたかと思うと———その中身を両手で割れ物を扱うが如く丁寧に取り出しゆっくりと広げた。

 どうやら布製品らしい。

 俺はその正体を見極めようと食い入る様に見詰めつつ脳内データを参照、そして、その照合結果からそれが何であるか悟った瞬間、絶句しちまう羽目に、いや、違うな、絶句せざるを得ない精神状態に陥った……と訂正させて頂こう。
 何故なら、それには滅茶苦茶見覚えが有ったからであった。
 そう、見覚えが有るのも当たり前。
 それは、ほんの数日前、高校生ハルヒに貸したまま悪戯心に任せて回収する事を放棄していた……、
『渋い焦げ茶色のハンカチ』
……だったのである。

*****

 それを理解した時に感じたその衝撃を皆は共有してくれるだろうか?
 その瞬間、マジで世界が停止したかと思ったし、実際、俺の心臓は確実に数秒間、動く事を放棄してくれた。

「それ、俺が数日前まで実際に使っていたハンカチなんだが、実はひっそりと宝箱の中に隠れ続けていてな、何を隠そう、再会したのはおよそ10年ぶりなんだぜ?」

 説明文が時系列を完璧に無視した形になっちまう曰く付きのハンカチ。
 それを俺は絶句したまま凝視し、何か対案を考えなければいけないにも係わらず、余りのショックに脳内はパニック状態を維持し続けていた。

 まさか、あの時のハンカチが此処で登場するとはなぁ。
 やはり回収しとくべきだったのか?
 いやいやそれよりも、あの時のハンカチをハルヒは宝物にしていたのか……。
 「ジョン・スミス」から借りたモノだからかな? 
 まぁ、それに関しては有り得る事だと言えなくは無い……だが、それを今此処で俺に見せる意味は? 
 さっき「約束」を思い出させてあげるとハルヒは言ったな? 
 これを見た俺が思い出す事って一体?
 ……いやいや待て待て。
 って事は、その、あれか? ハルヒは……しっかりと理解しちまってるのか? 「俺=ジョン・スミス」って事を?
 …………。
 ははは、有り得んだろ、それは? 
 だったら、何故に世界は妙な変化も見せず、至って平和平穏なままなんだ?
 そう考えると、「ジョン・スミス」の正体に気が付いてる訳じゃないのか?
 ……だとすると一体全体どういう事になるんだ?

 そんな感じで思考はグルグルとループし、何時まで経っても正答に辿り着きそうになかったのだが、そんな茫然自失状態の俺を正気付かせたのは、誰在ろう、俺にショックを与えた当の張本人であるハルヒだった。
 ハルヒはそれを豪く懐かしそうに見詰めつつ、
「これね、大切な……借り物なの」
と感極まった様な声で解説してくれ、そして、その声に含まれている成分に……俺はハッとさせられる。
 その成分とはハンカチ所有者に対する絶対的信頼感だった。
 赤子が母親の抱擁に感じる様な幼子が父の背中から受け取る様な……絶対不変的で世界の根幹をなす程の信頼感だった。
 そして、その持ち主とは言うまでも無く「ジョン・スミス」……つまりは俺だ。
 それを理屈ではなく本能的感性で悟り、結果、己の中の動揺が収まり理性が冷静さを取り戻していくのを俺は実感した。そんな俺の背中を更に押す心算なのかどうか、ハルヒはハンカチを胸に抱きつつ目を閉じ口を開き続ける。
「あたし……あの時、本気で世界に絶望してたの。こんな世界、壊れちゃえ!!……って思っても居たわ。若しこの手に世界を壊せるボタンが握られてたら躊躇う事無く押してたわね」
「……ハルヒ」
「でもね、そんなあたしの荒んだ心を癒してくれた人が居たの。実際に会ったのはそれが2度目……遠くから声を聞いたのを合わせたって、たった三回だけ」
「そうか……」
「その人、あたしが滅茶苦茶ネガティブな事を考えている時に限って現れて……あたしの話を聞いてくれるの。中学生の時と高校生の時ね。うん、どっちもバカにする事無く呆れる事無く否定もせずに親身になって……あはっ、“やれやれ”って雰囲気に顔付きだったけど」

*****

 今まで秘めていたであろう思い出を感情豊かに語るハルヒの醸し出す厳かな雰囲気は、無条件で俺の心を震わせてくれた。
 何かを確信しながら、それに言及する事を躊躇っているハルヒらしくないその態度に俺は心を痛めた。
 それらに「ジョン・スミス」として密かに持ち続けていた誇りや矜持がゆっくりと混ざり合っていく。
 しかし実の所、方位方向も濃度に色彩すら異なる様々な感情が混ざり合い、俺の内部は絶賛大混乱中で、一言で言えば、どんな反応を返すべきなのか決めかねていたのである。

 ……理論的分析を採用し現状維持を最優先すべきか?
 ……それとも感情に任せて、変革する事も厭わずに新たな一歩を踏み出すべきか?

 それは、究極の二者択一と言えた。

 そうなのだ。
 言うまでも無く「ジョン・スミス」とは俺が持ち続けていたハルヒ用のトランプだ。彼の発言をハルヒは疑う事無く信じるだろう。それは過去に於いて実証済みである。
 ではそれが、何故ハルヒに対する切り札と為り得たかと言えば、それはハルヒが彼に抱いている嘘偽りの無い全幅の安心感故であり、恩人への純粋無垢な信頼感故だと……俺は考えていた。
 それを無慈悲に冷酷に無視する事、それに対し俺が多大なる罪悪感を覚えていた矢先に、思い出深い曰く付きハンカチの登場だ。
 グラリと心が揺れた。
 直後、隠し続けるべく厳重に鍵を掛けていた扉が微かに開く気配。
 何かが溢れてきた。
 其処から漏れた想いに背中を押され「ハルヒ……」と掠れた声で呼びかけつつ、だが、無意識の内に自分が試みようとした行動とその意図を悟るや否や———それが招くであろう結果に戦慄したのかどうか———俺はそれ以上口を動かせなくなっていた。
 何故か喉がやたらと渇く。
 それを解消するため「ゴクリ」と音を立てて唾を飲み込む俺。
 そして、その瞬間、己が酷く緊張している事に気が付いた。
 しかし、それも当然だと主張したい。
 何故なら、今まで綿々と紡がれてきた“この物語”の大前提が崩れ……いや、自分から崩そうとしたんだからな。

 大前提。

 それは言うまでもない、「SOS団団長に……異能力に関して、そして、それにより引き起こされた事件について隠し通す事」である。
 以前古泉は俺に告げた。「涼宮さんが真実を知りそれを当然の事と確信された場合、次の瞬間には物理法則すら変わり果て、この世は今以上にファンタジー溢れる世界となるでしょう」と。
 今更の指摘ではあるが、それの意味する所を黙然と噛み締めていると、お節介な事に俺の中の俺がしゃしゃり出て来やがり、

 『それを念頭に……念のためにだ、確認しておこうか?』

とあの冬の事件同様、聞きたくも無い質問を投げ掛ける。

 『それを是としたが故にSOS団総出でハルヒの目から超常現象を隠し続けてきたんだろ? 長い間、皆が苦労してきたんじゃないのか? 世界を守るために。秩序を維持するために。それを忘れた訳じゃないだろ? ……違うか、俺よ?』

 その詰問するが如き己自身からの質問は、だが、反対に強烈な反発心を呼び起こしてくれた。先程同じ様な考えで発言を躊躇ったにも係わらずにな。
 だが、その理由は単純明快。それが俺だけじゃなくハルヒをも責めている様に感じられたからである。
 俺だけならまだしも……我が愛しく大切な妻を愚弄される事、それを看過する事は出来ん……例え質問者が俺自身だとしてもな。
 その想いが心と魂に広がっていき、俺はハルヒの名誉のためにと舌鋒鋭く返答した。

 ……否定はせん。
 だがな? 敢えて「それがどうした?」と言わせて貰おう。そんなの遥か昔の事じゃないのか? 過去の常識が現在に於いても当て嵌まり続けると……お前は言うのか? 
 今のハルヒを本当に理解しているのか、お前は?

 俺は自分自身の返答に「その通りだ」と大きく頷いた。
 瞬間、自分自身の願望が……先程とは真逆の方向へと進路変更したのを自覚する。

 そうだ。
 確かに高校時代のハルヒは超常現象やら何やらに憧れる夢見がちな女の子だった。
 「もっとこの世が面白ければいいのに!!」とも考えていたのも否定しない。
 だが、それを確かな真実と認めつつ、しかし、「今現在はどうなのか?」と反対に俺は問い掛けたい。
 「我が愛妻の内面的変化や成長を確認した上での事なのか?」と逆に質問したい。
 そうなのだ……今のハルヒが現実に絶望し自分の望み通りの世界を再構築しようとするだろうか? 
 周りの迷惑も顧みず、己の我が侭を押し通して。
 有り得ない。
 望む訳が無い。
 誰が何と言おうと、俺が太鼓判を押してやるさ、この俺が。
 敢えて言おう。
 この世、いや、全宇宙を探し回っても俺程、ハルヒを、SOS団団長を理解し深く愛している存在は居ないんだからな。って言うか、居てたまるか!! 
 その俺が断言してやってもいい。いや、断言すべきなのだ。
 今更ハルヒがこの世界を奇天烈大変身させる事はないと。
 そんな下らん事は望んでいないと。
 それがハルヒへの信頼の証であると同時に、ハルヒが抱き続ける「ジョン・スミス」に対する信頼感を裏切らない唯一の行為になるに違いない。
 そして、俺がハルヒを信じているなら……寸毫も恐れる必要は無いのだ。
 全てを伝えても構わないだろ?
 どうだ? 
 違うか、俺よ?

*****

「…………」
 その脳内問答により導き出された結論が俺に勇気を与えてくれた。砕け散りそうになった覚悟が再度固まっていく。
「そうか、ハルヒはそいつを信頼しているんだな?」
 俺の淡々とした独り言に反応して一言だけ返すハルヒ。
「うん、そうね……キョン……と同じ位信用してるわ」
 それをとても光栄な事だと内心歓喜しつつ「そうか」と短く返しながら、ソファに身体を預け目を閉じた。
 その瞬間、最も親しく、そして、掛け替えの無い友人達の台詞が脳内で再生される。まるで俺を励ますかの如く。

「頑張ってね、キョン君……これが最後の変数入力だから」
「貴方との婚姻以後、涼宮ハルヒの所有する情報改変能力は順調に減衰中。又、それに伴い活動頻度は日々減少している。何らかの切っ掛けで、常人と変わらぬ範囲に収斂すると思われる」
「近々僕は超能力者を……卒業する事になります」

 その台詞の一つ一つに含まれていた真の意味を俺は今更ながら理解した。心の底から納得した。そう、彼らは予め告げていてくれてたのだ。
 「エンディング」が近いと。
 何時もと同じ様に……その決定権は俺の手の中にあると。貴方に全て委任しますと。
 その事実が俺の背中を押してくれた。不安を消し去ってくれた。力を与えてくれた。
 そして、俺は実感する。俺には心強い信頼すべき友人達が居ると言う事を。
 そうさ、思い出せ……宇宙人に未来人に超能力者が支えてくれるんだぞ? 見守ってくれるんだぞ? 力を貸してくれるんだぞ? それ程恵まれた環境でだ、俺は何を恐れる必要が有る? 
 ハルヒを信じ長門を信じ朝比奈さんを信じ古泉を信じる。
 SOS団の仲間を信じる。
 それで万事解決だろ? 
 今までもそれで全てを丸く治めてきたじゃないか?
 それはこれからだって変わりは無いさ。 
 だから……さぁ、恐れるな!! 
 今こそ、一歩を踏み出そうぜ、俺よ!! 
 新たな未来に向けてっ。

*****

 瞬間、俺は凄まじい多幸感に包まれた。
 己が保持する思い出に感動する。
 素晴らしきかな、我が人生!!
 「これ程深く芳醇な体験経験を有難う」と先程のハルヒ同様全ての存在に心底感謝したくなった。
 そして、その想いに促され俺の口は無意識に動き……あの時にハルヒと交わした「約束」を紡ぎ直していた。まるで再度確認するかの如く。

「“全て、そう、全てが無事に終わった後にお前と出会えたなら……約束しよう、最初から最後まで仔細漏らさず教えてやるよ”……だったか?」

 その呟きを耳にしたハルヒは一瞬だけ息を呑み、だが、希望が叶ったとでも言いたいのかどうか、即座に明るく楽しげな笑い声を上げた。
 思わぬ反応に目を開け身体を起こしながら俺は妻の顔を確認する。
 そんな俺の視界の中で、極上笑顔を浮かべつつハルヒは口元を掌で覆い、そして、感無量とばかりにハラハラと嬉し涙を流していた。
 感動の余りに自然と流れ出す美しく純粋な涙だった。
 それに見蕩れながら「ハルヒの泣き顔を見たのはこれで2回目か?」とボンヤリ思いつつ、
「……ハルヒ?」
と問い掛けた俺に、妻はニッコリと微笑み返し数回しゃくり上げてから告げる。

「そうよ? 約束……破ったら、私刑の上に、私刑なんだからね?」
「そうか、そうだよな。はは……判ってるさ、私刑は嫌だからな」

 数日前に交わした会話を10年ぶりに再生したその瞬間、俺達は新たな一歩を踏み出したといっても過言では無いだろう。
 眼前で秘密の扉が開いた事を理解したのかどうか、ハルヒは泣きじゃくりながら俺の胸に飛び込み、俺はそれを当然とばかりに受け止める。妻の華奢な体を抱きしめながら、その耳元で「済まんな」と俺は囁き、ハルヒは微かに首を振り振り……小さな声で問い掛けてきた。まるで最後のワンピースを嵌めて欲しいと言いた気に。

「……あんた、名前は?」

 過去に3回耳にした事のある誰何だった。
 だが、恐らくこの4回目でラストになるであろう誰何だった。

 そう決心したのは自分なんだが、何と言うか、懐かしい様な勿体無い様な複雑な想いであった。
 だが、その想いを込めて俺は名乗る事にする。決意を込めて。感慨深げに。

「ジョン・スミス」

*****

 それから数分間、ハルヒは俺の胸に顔を埋めっぱなしだった。
 俺もハルヒを抱き締め続け、妻が落ち着くのを気長に待つ事にする。
 旅行から帰って来たと思ったら、あれやこれやで行き成り「俺がジョン・スミス」だと夫に言われて混乱しない方がどうかしているさ。
 とまぁ、ハルヒの温もりを確かに感じつつ、俺はふとテーブルに置きっ放しにしている携帯へと意識を向けた。
 そう、高校時代から何か非日常的現象が起こる度、「いざ、鎌倉!!」とばかりに鳴り響き、俺を騒動に巻き込んでくれていた連絡用ツールである。
 だが、俺がハルヒに「ジョン・スミス」の正体を明かしたにも係わらず、今回はピクリとも反応しない。
 何故だろうと問い掛けるなよ? そんなん判り切ってるだろ? 古泉や長門や朝比奈さんが俺に連絡を寄越す必要が無いからに決まってる。
 そう、それも当然、何も変化していないのだから……する筈が無いのだから。ハルヒは昔のハルヒではないのだから。そのハルヒが恩人の正体を知っただけなのだから。
 だから、仲間が慌てる事も無いのだ。
 だから、鳴る訳がないのだ、携帯が。

*****

「無事に着陸出来た……」
 言葉にすればそんな感じの深く純真な達成感に全身を包まれつつ、その無反応携帯を万感の思いを込めて眺め続けていると、落ち着き取り戻したのだろう、照れくさそうな顔付きのまま伴侶の抱擁から離脱したハルヒは開口一番、
「もう、あたし、どんな顔をすればイイのか判らないじゃない!!」
と相当理不尽な事を言いやがり、何と言うか、俺は苦笑を浮かべざるを得ない。
「やれやれ、お前らしいと言えばらしいんだが、恩人に対する台詞じゃないな、それは」
「ふんだっ、ずっと隠してきたキョンが悪いんだからね!! ……えと、それともジョンって呼んだ方がいいのかしら?」
「そうだな、ジョン……で、いいんじゃないか? じゃないとお前、俺の言う事信じないだろ?」
 正直に告げるとハルヒは図星を突かれた様に口篭り、だが、俺はそれを気にもせず言葉を続ける。
「それに……」
「それに……何よ?」
「それにな、“ジョン・スミス”の出番は今日で最後にしてやりたいんでな、まぁ、美味しい所を持って行かせて遣ってくれ」
 苦笑気味の軽口であったのだが、俺は相当なる覚悟でそれを宣言し、有り難い事にハルヒもそれを敏感に察してくれたようだ。
「……そうなの、そうなんだ……ちょっぴり寂しいわね」
「大丈夫さ。ハルヒに全ての事を話して解説して……それが最後の大仕事って奴になるのさ……大丈夫だ、全部聞けばお前も納得してくれるから」
「……うん」
と小さく頷いたかと思うと、ハルヒは俺の眼を覗き込みながら感情を込めて呟いた。
「ふふっ、あたしは幸せ。うん、三国一の幸せ者って、きっとあたしの事ね」
「…………」
「あたしにとってジョンは……足長小父さんみたいで尊敬出来て、そして、初めてあたしの意見に本気で賛同してくれた仲間みたいな人……若しかすると初恋だったのかもしれないわ」
 ハルヒの心情吐露に聞き惚れながら俺は無言でその光り輝く瞳を見詰め返す。瞬きもせずハルヒも視線を絡め続け、そして、その形の良い唇も動きを止める事は無い。
「……そして、キョンはね、あたしにとって最愛の人運命の人。この人が居なかったら出会えなかったら、今のあたしは居なかったし、こんなに幸せじゃなかったわ、きっと」
「ハルヒ……」
「その大切な2人が、まさか同一人物だ何て……あはっ、あたし、こんなに幸せでイイのかしらね?」
 余りの愛おしさに我慢出来ず、俺は自らの唇で以って妻の口をそっと塞ぎ、直後、太鼓判を押してやる。
「良いに決まってるだろ? 誰に遠慮する必要があるんだ? 俺は勿論、朝比奈さんに長門や古泉だってそれを望んでるだからな……SOS団団長には幸せになって欲しいと」
 それを耳にし「うん……」と満足気に頷いたハルヒなんだが、突然「あっ、そうだ!!」と大きな声を出し、至近距離でそれを喰らった俺は「……何だ一体?」と顔を顰めた。だが、その反応を物ともせずハルヒは更に顔を近付け質問を飛ばす。
「ねぇ、若しかしてさっ……昔ドリームで話してくれた古泉君達の正体って……あれホントなの!?」
「…………」
 やれやれ……しんみりとした良い雰囲気が台無しだぜ。まぁ、せっかちって言うのも可哀想だろうな、ハルヒからすれば待ちに待った話題だろうし……仕方が無い、一から順に話してやるか。
 内心苦笑しつつも、ハルヒの心情を正確に読み切っていた俺は気合を入れるために自分の頬を両手でパチンと叩いた。序に「よしっ」と声にも出す。その俺の行動に驚きでもしたのか、ハルヒが目をパチクリしながら「キョン?」と怪訝そうに問い掛けてきたのをウィンクで迎撃、念のためにと壁掛け時計に目をやると、日付が変わるまでに2時間弱程度であった。
「今日中に終わるかな?」
 思わず出た独り言に対し妻は満面の笑顔で言い放つ。
「ふふん、話が終わるまで寝ちゃ駄目なんだからね!!」
 そして、追加で「これ、団長命令なんだからっ」だとさ。
「やれやれ、団長命令じゃ仕方が無いな……予め断っておくが、滅茶苦茶長くなるからな、お前も途中で寝るなよ?」
「当ったり前でしょ。こんな楽しい事を見逃すあたしじゃないんだからね!!」
 滅茶苦茶ウキウキ状態なのを隠す心算も無いらしい、
「早く話を始めなさいっ」
と言葉だけじゃなく視線と表情と雰囲気と……まぁ、詰まりは全身で以って訴え掛けるハルヒであった。
 それを微笑ましく思いつつ大きく深呼吸してから、俺は、いや、「ジョン・スミス」は徐に口を開く。
 事件の当事者どころか中心人物であった筈なのに、それらから遠ざけられてきたヒロインに詳細な説明をする……と言う大役を担う「ジョン・スミス」……そして、それが彼の最後の勤めとなるのだ。
 瞬間、記憶は飛翔する。
 忘れようにも忘れられない高校一年の自己紹介の時点に。
 俺が着席するのと入れ替わりに背後の女生徒が立ち上がったあの時に。
 脳裏にあの時の記憶を色鮮やかに再現しつつ、懐かしさに心震わせながら、「ジョン・スミス」は独演会の開始を厳かに告げたのだった。

「……そう、全てはお前の奇天烈自己紹介から始まったのさ」


【Das Ende】


関連記事
スポンサーサイト

テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2014/01/28(火) 01:19:06|
  2.  そして、夢見る少女は大人の階段を昇る……。
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<独り言(2014/01/28) | ホーム | 独り言(2014/01/07)>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://megamisanamoehonbako.blog.fc2.com/tb.php/120-534c40fd
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

プロフィール

宇奈月悠里

Author:宇奈月悠里
ハルキョン&キョンハル大好き人間です!!

アイコンは敬愛するだんちさんから拝借させて頂いておりますっ。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

★★★SSリスト★★★ (2)
★★★独り言★★★ (43)
★★★短編SS(連載中)★★★ (5)
 サンタを応援すると、イイ事があるんだからねっ。 (3)
 とある副団長の平凡な一日??? (2)
★★★長編SS(連載中)★★★ (72)
 死が二人を別つまで……。 (9)
 ねこねこふぁんたじあ (14)
 It’s A “わんderful” World (8)
 もてる男は、ふっ、辛いぜ……(ノ_-。) (8)
 女神様と卓上遊戯 (4)
 “好き”って魔法の言葉だと思わない??? (8)
 みくるちゃん In らぶりーらびっと!! (8)
 そして、夢見る少女は大人の階段を昇る……。 (13)
★★★短編SS(完結)★★★ (19)
 嬉し恥ずかし初デート!? (5)
 探し物は何ですか? 見付け難いモノですか? (5)
 ラブコメって美味しいの??? (5)
 素直なのは良い事です!! (2)
 地球人類危機一髪!? (1)
★★★長編SS(完結)★★★ (35)
 SOS団は狙われてるんだからね!! (17)
 うんうん、笑顔って重要だよね!! (18)
★★★エッチィSS★★★ (1)

FC2拍手ランキング

かうんたー

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。